水虫が繁殖する条件やひどくなる原因について説明します。
(1) 白癬菌は高温多湿が好き
白癬菌に限らず菌類の多くは高温多湿な環境を好みます。白癬菌の生育に適した温度と湿度は、菌種によって異なりますが、好人性菌の場合、温度は20℃から40℃前後、湿度は60%から80%程度を好むと考えられています。
白癬菌が足に寄生することが多いのは、人間が靴を履く習慣を身につけて以来、白癬菌にとって、最も成育しやすい場所だったからです。極端に言うと、水虫は靴とナイロン靴下の発明の申し子であり、文明病の1つと言うことができます。
(2) 足の裏の皮膚は絶好の栄養源
生物が生きるためには、「エサ」が必要です。白癬菌は、皮膚の主要な構成成分である「ケラチン」というタンパク質を栄養源にしています。もちろん、ケラチンの塊である爪や体毛にも繁殖します。
人間の体は、全身を皮膚で覆われていますが、皮膚の角質層が厚く、しかも脂線や体毛がなく菌に抵抗する分泌物が少ない足の裏は、高温多湿の条件がそろえば、白癬菌にとって理想的なすみかになるわけです。
(3) 生活習慣病も水虫を悪化させる
白癬菌は生育条件がそろい、しかも宿主である人体が不健康な状態になれば、より活発に繁殖します。免疫の異常やホルモンの分泌に問題が起これば、白癬菌への抵抗力は低下し、繁殖に有利な条件が生まれます。実際に、生活習慣病の原因となる肥満や糖尿病などを併発していると、水虫が悪化したり治りにくくなることが分かっています。
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